飽き性
はてなブログは初めてだけれど、ブログ自体はかなり長く書いている。
最初のブログが2005年の4月からなので、途中ブランクはあるものの、もう12年も書いていることになる。
飽き性の私としては、これはかなり稀有なこと。
でもブログを書く場は数年ごと、短いと数か月で替えている。いわゆる「引っ越し」。
実際の住まいはそんなにしょっちゅう引っ越すわけにはいかないので、せめてブログだけでも、というわけでもないのだけれど、なにかこう、ちょっとした変化が欲しくなってのことなのだろう。
私とは逆に、夫はひとつことを始めるとかなり長期間それを続けるひと。
とっかかりは時間がかかるのだけれど、お尻を一旦上げればずーっと継続できるのは、私にはまったく持ち合わせない才能だと思う。
でもたまに、やめるにやめられないのかも、とも思ったり(ただのやっかみ?)。
私は興味を持つ対象は決して少なくないけれど、いざ習い事とか新しい趣味を始めるとなると、まず資金面で気持ちがつまづいてしまう。
言い訳になってしまうが、夫の趣味はお金が結構かかるものばかり。そこへ私が何か始めようとするには、家計のやりくりをしてなんとか資金を捻出しなくてはならない。
それから、形あるものが残るようなもの、例えば陶芸とか絵画とか手芸とか、そういうものも後々始末に困りそうでなかなか手が出せない。
以前クラフトテープを使ったかご作りに凝った時期があったのだけれど、ある程度数を作ったらもう我が家では充分になってしまった。
かと言って、軽々しく誰かにもらっていただくのも躊躇する。
自分がそういう手作り品をもらって困った経験があるので、なおさらのこと。
なので手芸もしないわけではないけれど、作るのはもっぱら実用品。
作る、と言えばお菓子とかパンなどは食べれば消えてしまうけれど、体重や体脂肪の増かという要らないおまけがつきものだし。
そんな具合で、今の私の趣味と言えば、まず読書、そして美術・音楽鑑賞くらい。
音楽も若いひとのように、常に音がないといられない、ということは全くない。
運転中も無音。
これは私の耳の聞こえが悪いこともある。今も特に左耳がひどいのだが、耳鳴りが常時していて、最近よりその耳鳴りが大きくなっている兆しがあるため、余計な音はないほうが危険を察知しやすいから。
若い頃は自己流でピアノを弾いていた。
結婚するとき、アップライトピアノを持ってきたけれど、湿度が高いせいでピアノ線が錆びてしまったり、鍵盤を押すと元に戻りにくくなったりしたため、電子ピアノに買い替えた。
でもそれも弾く時間がなかなかとれず、いつしか物置と化したことと不具合も出るようになってしまったため、部屋の模様替えをするときにこれも処分。
夫がギターを(決して上手ではないけれど)弾いているのを見聞きすると、自分で演奏するのっていいなぁとやっぱり思ってしまう。
また電子ピアノでも買おうか、とも思うけれど、88鍵盤のそれはかなり場所をとってしまうため、今の我が家では置き場所がない。
それならば、とひらめいたのが、キーボード。パソコンの、ではなく、楽器の。
これなら少し鍵盤の数が少ないけれど、その分置き場所に希望の光がちらっと見える気がする。
おまけに、値段も電子ピアノよりお手頃だし(ここも重要)。
鍵盤楽器のよいところは、誰でも押せば音が出る、というところ。
上手になるかどうかより、今度は飽きずに続けられるか。そっちのほうが重要だ。